
「池袋モンパルナス〜大正デモクラシーの画家たち」より
皆様こんにちは!
はじめまして、サントスと言います。
今日からパートナーのロサリオとともにロサ会館にまつわる情報をお届けします!
早速ですが、今日はロサ会館ができる1968年(昭和43年)より、遡ること32年前の話をします。
時は1936年(昭和11年)、池袋西口は「池袋モンパルナス」と呼ばれ、大正時代末期から画家、
音楽家、詩人などの芸術家が集まり、暮らし、活動の拠点としていたエリアでした。モンパルナス・・・
そう、それは当時芸術家の中心であったパリ、モンパルナス地区に酷似しているという理由で名づけら
れたそうです。
当時は今の豊島区西池袋、要町、千早町、椎名町、長崎、南長崎に芸術家のアトリエ村(貸住居つきア
トリエ。今のロフトのようなもの)があったのです。
それではロサ会館の現在ある場所に何があったのか?
画家たちが、自由に、好きな時に好きなだけ、格安の料金でモデルを写生できる「クロッキー研究所」が
ありました!6月にオープンして初日から大盛況だったようです。
この年(昭和11年)は2・26事件がありましたが、池袋西口では自由な空気が流れ、文化が生まれ、
そして育まれていたことが伺えます。まさしく池袋西口は「文化の薫る町」であったのです。
当館も「文化の薫る施設」を目指していきます!
アディオス!
写真は「池袋モンパルナス〜大正デモクラシーの画家たち)」宇佐美 承著 集英社文庫 p290~291